実際にDAWソフトをインストールした後は、どんどん打ち込みを進めていきたいことと思います。
しかし、ドラム譜の読譜やピアノロールでのビートの打ち込みに慣れていないうちは、
なかなか打ち込み作業が遅々として進まなかったりもします。
1.ビート作りに慣れるコツ
ビート作りに慣れるコツとしては、「ビートの種類を把握する」ことが第一です。
ビートというのは、曲のリズムの土台になるので、
その曲の「ノリ」というものがビートのパターンによって決定付けられます。
基本的なビートのパターンの種類は、
・8ビート系
・16ビート系
・シャッフル系
・4つ打ち系
を基本としてバリエーションが作られていくことが多いです。
それぞれのビートの感じ方は、
8ビートとは、1小節の中で8分音符のノリを感じるパターンです。
16ビートは、1小節の中で16分音符のノリを感じるパターンです。
シャッフルとは、3連符の真ん中が省かれた跳ねたノリを感じるパターンです。
4つ打ちとは、キックが4拍子で鳴らされるパターンです。
2.ビートの特徴は目と耳で確認
このようにビート毎にそれぞれ特徴を持っているので、目と耳と両方で確認してください。
追々、このビートというのはドラムパートに限らず、「ビート感」として、
全ての楽器パートでも扱われます。
まずはリズムの要であるドラムパートで、しっかりそれぞれのノリの違いを覚えてください。
3.ビート作りの悪い例
よく見かける悪い例なのですが、16ビートだからといってハイハットを16分音符で埋めてしまうのは、いますぐやめてください。
ハイハットがチキチキチキチキと耳障りです。
あえてマシンビート感を出したいのであればいいのですが、それだけでは16ビートらしさが出せません。
16ビートで玄人感を出したければ、「リズムのヨコノリ」を意識してください。
これは何かというと、8ビートはどれだけがんばってもタテノリの色合いが強くなってきます。
そこに16分ウラのノリが加わることにより、タテノリの間を縫う意外性が入ってきます。
ちょっと言葉だけでは伝えづらい部分なので、詳しくはまた改めてお伝えしていきます。
4.ビート作りの秘訣「視覚的な音の配置に慣れる」
最後に、ビートの打ち込みのときに心がけたいのが、「視覚的な音の配置に慣れる」ことです。
8ビートのノリになるノートの置き方、16ビートを感じさせるノートの置き方など、
見た目と聴こえ方を頭の中でリンクさせながら進めていくのが、打ち込みに慣れる近道になります。
ドラムパートはドレミの知識はほとんど必要とせず、しかし、音楽的に音を鳴らすことが比較的容易なパートなので、
DAWの操作を慣れるには、絶好のトレーニングになります。
しばらくループ再生していても心地よく聴くことができるビート作りを心がけていきましょう!