EDMのトラックメイクに限らず、楽器が不慣れだけどDTMで作曲したい場合避けられないのが、メロディラインやコードの打ち込み。
音楽理論を理解することはとても重要ですが、それよりもDAWの便利な機能を駆使して慣れていくことが手っ取り早いと思います。
そんな便利な作曲支援機能がFL STUDIOにもあるので紹介していきたいと思います!
この記事が役立つ人
- 音楽理論がイマイチ理解できてない
- 楽器演奏ができない
- 効率よくコード入力したい
- 手癖パターンから脱却したい
併せて読んでおきたい記事:EDM での作曲コード進行① 456パターンの感覚を叩き込もう!
1.FL STUDIOのスタンプ機能とは?
スタンプ機能とはリストから指定した音程を入力する機能です。
ドレミがわかる程度の最低限の音楽知識でも、MIDIノートの打ち込みがスムーズに行えるのでとても便利な機能です。
三本線のアイコンをクリックするとメニューが表示されます。
- 赤= コードタイプ を選択してコードの構成音を一括で入力する
- 橙=スケールの構成音を一括で入力する
- 緑=8分音符間隔や16分音符間隔など一定の間隔で入力するビート作りに向いているタイプ
- 青=ギター、ベース、ストリングスなどのスライド
2.スタンプ機能でコード入力
スタンプ機能を使って実際にコード入力をしてみましょう。
赤枠の中が選択できるコードタイプになります。
Advancedにカーソルを置くと、追加のコードタイプが表示されます。
左上のOnly oneをクリックしてチェックを外すと、選択したコードタイプを連続して入力することができます。
任意のルート音を指定して左クリックでノートを入力すると、コード構成音が一括して入力されます。
コード基本形で入力されたノートを転回形に置き換えたい場合、この状態ではひとつのかたまりとしてGroup化されいるのでGroup化を解除します。
または、ショートカットキーでGroup化のOn/Offを操作もできます。
- Group化=Shift+G
- 非Group化=Alt+G
3.スタンプ機能でスケール入力
スタンプ機能を使ってスケールを一括入力してみましょう。
赤枠内が選択できるスケールタイプです。
よく知られているペンタトニックスケールを始め、アラビックやホールトーンなど特徴的なスケールタイプも用意されています。
スケールタイプを選択して入力すると、一旦、同じタイミングに一括でスクール内のノートが入力されます。
これを高さはそのままに、横移動させながらタイミングをずらしてメロディラインやリフを作っていきます。
関連記事:FL STUDIOの使い方 音が出ない時に確認すべき3つの確認ポイント
4.EDMの名曲Avicii「Wake Me Up」で実践してみる
まずは参考にしたいトラックのコード進行を調べましょう。
たとえば、日本語コード進行検索サイトで有名なのが以下の3サイト。
僕的には楽器meさんが、原曲キーでわりと忠実にコードを拾ってくれている感じなので、多用させてもらっています。
洋楽コード進行検索サイトであれば、
大抵の洋楽のコード進行が見つかると思います。
コードチェンジのタイミングに気をつける
コードを鳴らし変えるタイミングにはパターンがあって、
- 1小節毎
- 2拍毎
- 1拍毎
- 2小節毎
- etc.
使用頻度の高さ順に並べると、およそこうなります。
さて、「Wake Me Up」のコード進行を調べてみたら、ベーシックなコード進行が、
|Bm G|D |
ということがわかりました。
ただコード進行を鳴らすだけなら、これでもよいのですが、EDMではコードのボイシング(コードの押さえ方)がとても重要です。
コードの構成音のトップノートをなるべく滑らかに揃えるように、ノートを並べ替えましょう。
赤枠がトップノート、青枠がベースラインになります。
トップノートを滑らかにしつつ、さらに1オクターブ低く離してコードのルート音を鳴らしてあげると、ベースラインも加えることができます。
スタンプ機能を活用してコード入力をしていく場合は、ここまでの手順にならって進めてもらえると弾いてる感を演出しながらトラックメイクできます。
併せて読んでおきたい記事:DTM初心者におすすめするコード理論本「そうだったのか! コード理論 コードはパズルだ!!」