今日は4つ打ちEDMのドラム打ち込みのポイントをお伝えしていこうと思います。
1.4つ打ちリズムの基本
まず、4つ打ちのリズムパターンのおさらいですが、
リズムキットはTR909系のサウンドをチョイスしてください。
基本ビートは、キック、スネア、ハットの3種類
基本ビートは、キック、スネア、ハットの3種類で組み立てていきます。
基本の4つ打ちのリズムパターンは、下のようになります。
拍 1ちとお2いとお3んとお4いとお
ハット チ チ チ チ
スネア パン パン
キック ド ド ド ド
この基本ビートに手を加えていくことにより、
さらにバリエーションを増やして、トラックの展開を面白くしていきます。
タイミングはジャストで!
よくグルーブを良くしようとして、すぐタイミングをいじろうとするビギナーを見かけますが、止めてください!
プロフェッショナルな耳をお持ちのミュージシャンであれば効果的かもしれませんが、DTMでトラックメイキングをはじめたばかりのアマチュアに1000分の1秒単位でのノリの違いなど聞き分けられるわけありません。
タイミングではなく、音色選びでサウンド作りを心がけてください!
こうしたほうが、よりイメージに近づけて音楽制作を進めることができるはずです。
ベロシティを調整してグルーブを生み出す!
タイミングを調整しないとなると、音のどの要素で変化を付けていくかというと、音の強弱です!
ベロシティとは演奏の強弱です。
ピアノとかギターも強く弾けば音量が大きくなり明るいサウンドになるし、弱く弾けば音量が小さく暗いサウンドになりますよね。
ビートで鳴らされる音色も、演奏の強弱でさまざまなノリを生み出すことができるのです!
2.4つ打ちリズムのバリエーションの作り方のコツ
4つ打ちの場合、キックとスネアはタイミング的にずらすことはあまりせず、
ハットやパーカッションなどで、グルーブを作っていくことが多いです。
タテノリとヨコノリの融合
イメージとしては、基本ビートがタテノリで、さらに重ねていくハットやパーカッションがヨコノリを作っていくイメージです。
それでは、実際に例を挙げていきますね。
拍 1ちとお2いとお3んとお4いとお
ハット チ チ チ チ
スネア パン パン
キック ド ド ド ド
ハット2 キ キ
パーカス1 カ カ カ カ カ
パーカス2 シャシャ シャ シャシャ シャ
実際に上のビートパターンで組んだトラックです。「EDM_4kick_Vari01」
拍の部分の1ちとお~、はピアノロールやスッテプシーケンサーの16分グリッドだと考えてください。
基本ビートの隙間をどのように埋めていくかで、かなりグルーブも変化してきます。
ここはドラム打ち込みの引き出しを増やすと思って、たくさん試行錯誤していきたいところです。
3.4つ打ちリズムの変化の付け方
最後に実際の曲を聴いてみましょう。
4つ打ちドラムがどのように変化していくかにポイントを置いて、
聴いてみてください。
いかがでしたか?
曲構成はシンプルなのですが、曲の盛り上がりがしっかり表現されているトラックだと思います。
ビートもずっと鳴らしておけばいいというわけではなく、ブレイクしてビートが無くなったり、
ハットをミュートしてビートにスペースを感じさせたりと、あの手この手で音が抜き差しされていたと思います。
このように基本ビートはある程度決まってはいるものの、曲の展開のさせ方はアイデア勝負なので、
普段から多くの曲に触れて、アイデアをストックしておきたいですね!