調音とは、構音とも呼ばれますが、一言で言うと「子音の発音を整える」ということです。
このあとの5ステップめの「表現」にも深く関わってくるので、しっかり理解を深めていきましょう!
1.ステップ4 調音
世界中には様々な言語が存在しますが、それぞれの言語に適した発音の作られ方があります。
例えば、母音は日本語だと「あいうえお」の5個ですが、英語だと26個だったりとか。
お国によって、てんでバラバラです。
そこで、一つ覚えておいて欲しいのが、「発音は動き」であること。
何かというと、「子音は調音器官の中のいくつかの筋肉の動きによって、息を妨げることにより発音される」ということです。
なので、ある子音で どこで何の筋肉がどのように動く のかを覚えていくことが重要なのです。
2.滑舌を整える(子音の発音を整える)
主に、舌と唇の動きで子音は作られます。
滑舌を良くするためには、子音ごとの動きをマッピングする必要があります。
繰り返し反復練習することが、一番のトレーニングになります。
・滑舌良く言葉を発音するためには、正確な調音位置で発音を作ることが重要です。
・調音位置は前後関係で覚える!
・舌の形、動きにフォーカスしよう!
3.調音位置
上前歯裏に始まり、上あごをたどってのどの奥までに、いくつかの調音点と呼ばれる発音が作られる位置があります。
その範囲で、発音を作る位置が前後します。
たとえば、「サ」と「シャ」では、どちらが前に感じるでしょう?
答えは「サ」です。「サ」は歯茎音といって、前歯の隙間で息を妨げて作られます。
ちなみに「シャ」は、歯茎硬口蓋音といって、若干、前歯より後ろに奥まったところで作られます。
下は調音位置一覧表の主要な一部分です。
より詳細を学びたい方は、「国際音声記号」で調べると、より詳細な情報が出てきます。
しっかり発音を学習しようとすると、それこそ外国語を習得するようなほどボリューミーな分野です。
大変とはいえ、知っているのと知らないとでは、大きく違ってくると思うので、ちょっとずつでも学んでいきたいところですね!
4.滑舌トレーニング例
ほんの一例ですが、滑舌トレーニングの代表例です。
基本的な50音の子音の並びの間に、「ら行」が挟まって舌の動きを鍛えるエクササイズです。
口の形は、はっきりと母音の形を作りつつ、舌をしっかり動かしましょう。
頭で深くブレスをして「まらみりむれめれもろ」までで一息でいき、2回めのブレスをして後半を一息で言い切る
これを、
1日1回、3週1セットとして、30秒ほどインターバルを置いて3セット
やってみてください。
みるみると、発音がスムーズになっていきますよ!
からきりくるけれころさらしりするせれそろたらちりつるてれとろならにりぬるねれのろはらひりふるへれほろまらみりむるめれもろ
やらいりゆるえれよろがらぎりぐるげれごろざらじりずるぜれぞろだらぢりづるでれどろばらびりぶるべれぼろぱらぴりぷるぺれぽろ
5.ステップ4 調音 まとめ
歌では歌詞という言葉を歌います。
もちろん歌詞が聞き取りやすいというのは当然ですが、発音も含めた歌声のサウンド作りが重要です。
歌声の音作りまでが表現です。
歌詞の言い回しを含めた演出を施すことが、より楽曲の世界観を味わい深いものにしてくれるでしょう。
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自宅ボイトレ(ボイストレーニング)やり方のコツ 発声の5ステップを意識する! 目次
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